ストーリー
Stories & Narratives

心に響くストーリー

里山からの物語

自然の中で生きる人々の声、手仕事が生まれる瞬間、四季折々の情景。ここに集まるすべての物語は、本物の暮らしから生まれています。

自然の中での記録
01

森の縁で書く、一日のこと

朝露が葉を濡らすころ、古いノートを開く。ペンを握り、目の前の風景を言葉にしようとするとき、言葉はいつも自然の豊かさに追いつかない。それでも書くことをやめないのは、書くことが生きることと重なっているからだと思う。

里山に暮らす作家・中村理恵が語る、自然の中で文章を紡ぐ日々。言葉と自然が交差するところに、ほんとうの暮らしがある。

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小川の流れ
02

小川が教えてくれたこと

子供のころ、祖母の家の横を流れる小川でよく遊んだ。石の上の苔を触ると、ひんやりして、やわらかくて、なにか大切なものを触っているような気がした。大人になって東京で暮らすようになっても、その感触は消えなかった。

水は流れ続け、苔は石を包む。変わらないものが、変わり続ける世界の中でどれだけ尊いか——小川はいつもそれを教えてくれる。

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"里山には、都市が忘れてしまったものが、まだ静かに息づいている"
— Moss Brook Cottage, 編集部より